『 夏の夜の夢 』 [本 & 書評]
9日の夜明け頃
ふと目が覚めてしまったので
『 夏の夜の夢 』を、何となく読み始めて
半分ほど進みました。
この文庫本は(私にとっては)、読み易くて
ほっとしました。読めるか不安だったのですよね。
最初、ライサンダー氏を、こーちくんと重ねつつ
読んでいたが、途中からそのイメージも消えまして
いや、合ってるいとか合ってないとか ではなくて!
紙の頁から伝わってくる印象と、日本を舞台にした
今回の舞台とでは、また別のイメージといいますか。
舞台を観ていない私には、イメージの限界です´∀`;
恋する想いというのは、つらい事でもあるのだなと
歴史上の人物であるシェイクスピア氏から、改めて
伝えられているような気がしますね。
だって、妖精の王様が、" 惚れ薬を塗られた人" が
その想いで、苦しめばいいと、言っているのだもの。
そんな昔から、恋はつらいカテゴリーなのだなと
しみじみ想像してしまいました。
残り半分、近いうちに読み終えたいものです。
(10/10)
◆◆◆{ 10/19 追記 }◆◆◆
16日のお昼頃(残りの半分を読み)、読了しました。
戯曲というジャンルに、あまり触れてこなかったので
最後まで読めるか 不安でしたが、短めの内容でしたし
予め、流れを知っていたので、分かり易かったです。
解題の頁も読み、シェイクスピア氏のこの時期の作風も
少し理解できたつもりです'∀'; 沢山の、有名な作品が
ありますものね。
遥か昔の方が書かれた物語を元に、現在でも、世界中で
考察され、演じられているのだから、凄い事です。
髙地さんが、シェイクスピアの舞台に 出演され、この
ライサンダー氏を演じなければ…多分だが、私は今後も
シェイクスピアの本を読む事は、無かったでしょうね!
そんな私に、貴重な経験を…ありがとうございました★
ヘレナの台詞で、印象的だったものを抜粋。
(※ あの人、デメトリアス)
そう、あの人がハーミアの目に惹かれて迷っているのと同じ、
(↓22頁)
あたしは あの人のいいところばかり憧れているのかもしれない…
どんな卑しい邪なものでも、もともとはっきりした形がないのだもの、
恋するものはそれに立派な形を与えてしまうのだわ。
恋すれば、誰も目では見ない、心で見るの。
◆
前の推しさんに夢中の時もあったけれど…その時の、あの
熱い想いって今は薄らいでいて、ほぼ忘れてしまっている。
(都合がいいのかな?)
恋心的ファンの想いが冷めれば、そんなものなのだろう…。
なので、"想い"って強くもあるが、それと同じ位、儚く
そして脆いものだと気づいてしまうと、出来れば、ずっと
この好きの想いを、手放したくないのだわな。
今は 髙地さんへ、どっぷりと好きな想いで浸っているから
この描写が すっと入ってきたのでしょうか。
" もともと はっきりした形がないのだもの、
恋するものは それに立派な形を与えてしまうのだわ。 "
好きな想いがあるうちは、立派な形を与えてしまうけど
それでも良いのだ。だって…好きなのだから´∀`
シェイクスピアの戯曲を読めて、嬉しかったです。
おわり。