私はだれ？

気づけば

秋の虫が鳴いております。

あんなに鳴いていた蝉は、今 何処へ…
まだ、暑い時もあるが 夏は終わったのね。

9/12に発売された、川上弘美さんの新刊『某』を
予約して受け取り、読み始めました。

日々、netを利用する中で "文字" は、かなりの量？
目にしているはずだが、小説の 言葉を読むのは
ほんとうに久しぶり。


今日の題に、私はだれ？とつけたのは、この本を
読んでいる間 ずっと、頭に浮かんでくる言葉だから。

それは、この小説の主人公も その葛藤を抱えているし
それを読んでいる 私自身までも、自分てのは何なの？
と ぼんやり考えてしまうので'ω'

主人公は、（本の紹介文より）ある日突然 この世に
現れた某(ぼう)。だそうです。

性別 年齢も不明な存在なのだが、主治医の指示に従い
様々な人物の 姿に変化してゆき…という話しなのだが
これが、意外と読みづらくないのが、何か凄い。

そして、この小説は、一体何を描いているのか
最終的には、どういう事を、根底に描いているのかが
全く想像できないのに、なぜか もどかしさとかはない。

輪廻転生とか、（ユングの）元型とか、そういう
テーマが 軸にあるのかもしれないね…くらいの感覚で
今 読み途中の私は、そう捉えている。

だから、より「私はだれ？」という シンプルな疑問を
心に浮かばせながら、私も頁を捲っている。

川上さんの、『大きな鳥にさらわれないように』を
以前 読んだ時は、私の読解力のなさもあり、とても
読みづらかったものだから、今回は、すらすら進めて
ちょっと嬉しい。

上記の本の読みづらさ というのはですね、時代背景と
人物が、ばらばらだったので、時系列を掴みづらくて
ん？誰？ん？何処？と、迷いながらの読書だったなー

なので、紙のカバーの余白に（表紙の内側の部分）
大まかなエピソードと、登場人物の名前を メモしつつ
あの時は、意地でも読んだ（笑。

（新品で購入したのに、ずっと放置するなんぞ、ダメだと思って）

そういえば

これまた以前 読んだ、川上さんの『水声』は、内容が
理解しづらいというのではなく、姉弟の間での 色々な
感情とかが（いわゆる アレです。ん？） 感覚的に 全く
理解できなくて、そういう意味で、難しい本でした。

でも、『水声』で描かれる、元型としての母性 というか
そういう表現は、興味深かったですので、いつか再読
してみたいとは思っている。

『某』については、私は まだ、マリさんの項目の途中
なので、これから どういう展開になってゆくのかは
全く分からないが、net 検索して、オチを読む事だけは
絶対に避けたいところ！

すごく せっかちなので、（本に限らず）調べてしまい…
という事が、私は まあ多い事'∀'; 楽しみを半減させないように。

全く関係ないのですが、いや、少し関係あるのかも。

岸優太さんのファンになって（今は、何でも 岸さんに
絡めたいんかいっ！て状態なのでしょね）、ある日ふと
川上さんの言葉が、頭に浮かんできた事があった。

それは 『いとしい』という、小説の中の言葉なのだが
" 好きになるということは、好きになると決めること "
というところ。

これを 始めて読んだ時も、とても印象深かったのだが
言葉としれは理解できたとしても、感覚的には、少し
難しくて

分かるような 分からないような… その曖昧さがずっと
残っていたが、時が過ぎれば すっかり忘れるし、大概
そういうものなのでしょう。忘れるのが 常でしょ人は。

なのに、ファンという名の、まるで恋心？のような
大きく揺らぐ感情に、良くも悪くも支配され始めてから
暫く忘れていた、上記の一文を、突然に思い出すなんて
何だか面白いわ。

気づけば 好きになっていた、好きになると決めた事は
なかったはず…だと、思い込んでいるけれども
無意識の中で、好きになると決めた、のだろうかな？

↑ そんな事 どっちでもいいのでは（笑？

いや、川上さんのこの言葉は、とても好きです。けど
私の話しは、別にいいのではないかと、思いましてね。

あ、好きになると決める事、という それに近い感じの
１つだけ 最近ありました。

キンプリが表紙で、公式写真が 88枚程入るファイル？
みたいなのがあるのだが、それが 2500円位だったかな
（まぁ3000円以内で 購入できる）

謎の勢いで買ってしまおうかと、ほんの一瞬 迷ったが
でも、メンバーや、お1人の写真であっても
「88枚 収めるまで、キライになれないじゃん」という
感情が湧いてきたのには、正直 自分の事ながら笑った。

それを 購入するなら、絶対に ずっと好きでいなければ
ダメだからね！と もう一人の自分に、注意されてた
ような気がして、何だろう この馬鹿げた話題は と(;´▽｀A``

きらいになるって（笑
それ前提なのが、ちょっとねぇ…

できれば、ずっとファンでいたいもの。